当院の歯周病治療の特徴
歯周病に対しては、専用の道具を使ってプラークや歯石を除去するスケーリング・ルートプレーニングや、ホームケア指導、また重度の場合には外科的な治療を行うことが一般的です。
当院では、それらに加えて薬剤で炎症を改善する「ぺリソルブ治療」、ジェルと光の作用による「光殺菌治療」あるいは内服薬による「歯周内科治療」をご案内することも可能です。
治療が難しく、また時間のかかる歯周病を無理なく、効率的に改善していきます。
ぺリソルブでの治療が可能
ペリソルブという薬剤を塗布することで、歯周病の原因となるプラークや歯石などをやわらかくして殺菌・除去する治療です。
薬剤はプラークや歯石にのみ反応し、歯や歯ぐきを傷めることなく、また痛みなく治療を行うことが可能です。
さらに、ペリソルブの殺菌作用により、細菌の体内への侵入を防ぐことができます。
光殺菌治療にも対応
歯周病を起こしている箇所に専用のジェルを注入し、そこへ光を当てることで殺菌作用を働かせます。薬剤を使用せず、副作用もないため、どなたでも、繰り返し受けていただくことができます。(光過敏症の方を除く)
妊娠中の方、授乳中の方、持病をお持ちの方も、安心してご利用いただけます。
重度の歯周病にも対応可能
重度にまで歯周病が進行し、外部からプラークや歯石を取るだけでは治療が追い付かない場合、外科的な歯周病治療を行うことも可能です。
知識だけでなく技術が要求される治療ですが、当院の歯科医は歯周外科治療においても十分な経験がございます。最大限の努力で、歯を少しでも長く残せるよう治療いたします。
口臭外来
歯周病になると、口臭も気になりますよね。あるいは反対に、口臭から歯周病に気づかれることもあります。当院では、口臭の強さを数値にして計測する、口臭測定器を導入しております。
呼気を測定するだけの簡単な検査で、口臭の程度、原因(舌の汚れ・歯周病など)が分かります。
口臭外来を受けたい方は、ぜひ京都の岩崎歯科医院へご相談ください。
口臭検査:15,000円(税別)
歯周病の進行と基本的な治療法
歯周病の進行について
初期(歯周ポケットの深さ:2~3ミリ)
歯周病の初期段階です。すでに歯ぐきで炎症が起こっていることもありますが、ご自身ではなかなか気づけません。また、顎の骨が溶けたりといったことも起こっていません。
軽度(歯周ポケットの深さ:3~5ミリ)
炎症が進行している状態です。顎の骨が溶け始めています。
中等度(歯周ポケットの深さ:4~7ミリ)
炎症が広範囲に及んでいる状態です。顎の骨が、歯の根の長さに対して半分ほど溶けてしまい、歯の動揺(ぐらつき)が現れ始めます。
重度(歯周ポケットの深さ:6ミリ~)
顎の骨が、歯の根の長さに対して半分以上、溶けてしまっている状態です。歯の動揺がひどくなり、放置していると、最終的には脱落に至ります。
基本的な治療法
歯周病のガイドラインに基づいて、基本的に以下のように治療を進めていきます。
また、京都市西京区の岩崎歯科医院では、下記以外の治療法も行っておりますので、患者様とのお話合いの中で、ご希望があれば、「ペリソルブ治療」「光殺菌治療」「歯周内科治療」などを行うことも可能です。
1ホームケア指導
歯周病の進行の程度に応じて、ホームケアの指導を行います。
2スケーリング・ルートプレーニング
歯の表面、歯間、歯周ポケットのプラークや歯石を、専用の器具で取り除きます。
3歯周外科治療
ここまでの治療で十分な効果が得られない場合には、フラップオペ、エムドゲインなどの外科的な治療を行います。
歯周外科治療について
フラップオペ
炎症を起こしている歯ぐきを切開し、歯の根を露出させてプラークや歯石を取り除き、歯面を滑らかに整えてから縫合します。炎症が改善され、プラークの再付着を防ぎます。
歯周形成(遊離歯肉移植術、結合組織移植術など)
歯周病によって歯周ポケットが深くなっていたり、歯ぐきが下がっている状態や歯根が露出している状態のケースで行います。上顎の口蓋から歯肉を採取し、移植します。
自費での歯周病治療の料金(税別)
保険での歯周病治療も行っておりますが、自費にて歯周病治療を行うケースもございます。
自費歯周病治療 | 4回コース | 60,000円 |
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6回コース | 90,000円 | |
8回コース | 120,000円 |
歯周病が薬で治る!?
薬の内服によって歯周病を治療する方法もあります。
まず、位相差顕微鏡によって口腔内の細菌の量や種類を調べます。その上で、特定の細菌を除去する薬を服用していただきます。併せて、ご自宅では専用の歯磨き剤を使用していただきます。
これまでのような、外側から治す治療ではなく、身体の内側から細菌にアプローチして歯周病を改善する、新しい治療法です。
歯周病になりにくい口腔内に!
歯周病は、虫歯と比べて完全に治すことの難しい病気です。治療期間も長くなりがちで、重度の歯周病となると、治療に何年もかかることがあります。
それだけに、予防・再発予防が大切になります。
唾液検査
唾液検査では、虫歯・歯周病の原因となる細菌を調べることができます。現在まだ虫歯や歯周病ではなくとも、現在の虫歯・歯周病リスクを測定しておくことで、どういったことに気を付ければよいかが分かります。
唾液検査だけ受けてみたい、という方もお気軽にお問合せください。
料金:1回目1,650円、2回目以降1,650円(税別)
PMTC
PMTCは“プロフェッショナル・メカニカル・ティース・クリーニング”の頭文字をとったものです。
歯科衛生士が、特別な器具を用いて、歯の汚れを徹底的に取り除きます。PMTCというと、“虫歯の予防”と捉えられがちですが、どちらも細菌を原因として起こるものですので、歯周病の予防にも効果的です。
ホームケア指導
歯周病の原因は、プラークに潜む歯周病菌です。歯科医院で定期的にクリーニングやスケーリング・ルートプレーニングなどを受けたとしても、日々の生活の中で少しずつ、プラークは蓄積していきます。
ブラッシングをはじめとするホームケアで、蓄積するたびにプラークを除去すれば、プラークの量を常に低いレベルで保つことができます。
“いつもきれいなお口でいること”が、虫歯・歯周病予防で重要になります。